大学入試共通テスト英語(リーディング・リスニング)分析結果について(2月24日のECC本部の学校長研修資料より抜粋しました)
昨日、ECCの研修で「大学入試共通テスト英語(リーディング・リスニング)分析結果」がありました。概要をお伝えします。
リーディング全体概況
〇配点 :200点 → 100点
〇回答数 :54 → 47
〇出題形式:発音・アクセント、語彙・文法問題がなくなり、すべての大問が読解形式に。
〇文量 :読解する英文の単語数が約2800語 → 約4200語
〇出題分野・特徴:実際のコミュニケーション場面を想定した多岐にわたるジャンル・形式。
題材は日常的なものから叙述分まで。
正答選択肢を二つ選ぶ問題、事実と意見を区別する問題など、昨年にはない出題があった。
出来事や順位など、複数の要素を並び替える問題が5問。
複数の大問で、イギリス英語による出題がなされた。
〇得点分布
大問3(図表の情報と合わせて平易な文章を読み、意見の要点、空港からホテルへの最速のルートを比較検討する問題と、出来事の順番や次にとるべき)、5で偏差値が高い生徒と低い生徒で大きく差がついた。
◎問われる能力
・特定の情報を得る
→ 必要な個所を探しながら読む・聞く
複数の情報を比較したり整理したりしながら読む・聞く
・タイトルをつけるために概要を捉える
→ 全体の流れを聞く・全体に目を通して読む。
・時系列を整理るために要点を捉える
→ 重要なポイントを逃さず聞くむ
・事実を整理するために詳細を捉える
→ 丁寧に(吟味しながら)聞く・読む
◎対策
リーディングについて
多面的なリーディング能力が問われるため、「情報処理的な視点からの文章の理解力」「出来事の展開を叙述する文章の理解力」「まとまりのある説明的な文章の理解力」をそれぞれ意識することが大切。
日頃から場面や目的に応じた多種多様な英文素材を読み、複数の英文と図表の内容を組み合わせて考えるなど、様々な情報処理を必要とする読解の練習をする。できるだけ短時間に多く処理できるよう学習することが大切。
リスニングについて
音声情報の表面的な理解にとどまらず、具体的な状況やイメージを頭の中で思い浮かべられるように場面や目的を意識しながら聞く学習が大切。
メモを活用して短時間で情報を整理しながら聞く学習が大切。
難易度
やや難化
リーディング、リスニングともに昨年度よりも平均点が下がった。
リーディング:昨年61.65点 今年:58.80点
リスニング :昨年31.42点 今年:28.08点
さて、いかがだったでしょうか?
英語長文に慣れている受験生には、そんなに難しい問題ではなかったと思います。しかし、英単語の語彙力がなかったり、長文が苦手な受験生にはなかなか手強い問題だったのではないでしょうか。。
大問の構成は次の通りです。
2021年度
大問 分野 配点 マーク数
1 A読解問題(携帯メールのやり取り) 10 2
B読解問題(ウェブサイト) 3
2 A読解問題(評価表) 20 5
B読解問題(オンライン掲示板) 5
3 A読解問題(ウェブサイト上のQ&A) 15 2
B読解問題(学校新聞) 6
4 読解問題(Eメールのやり取り) 16 6
5 読解問題(ニュース記事) 15 9
6 A読解問題(記事とポスター) 24 4
B読解問題(論説文) 5
合計 100 47
2020年度
大問 分野 配点 マーク数
1 A発音 6 3
Bアクセント 8 4
2 A文法・語法 20 10
B語句整序 12 6
C応答文完成 15 3
3 A1不要文選択 5 1
A2不要文選択 5 1
A3不要文選択 5 1
B発言の主旨 18 3
4 Aビジュアル読解問題(図) 20 4
B図表問題(告知) 20 4
5 長文読解(物語) 30 5
6 長文読解(論説文) 36 9
合計 200 54
WEBで検索すると、河合塾様など様々な予備校や塾で分析があります。河合塾様では、問題、正解も載っています。
参考にされて来年度以降の対策に生かしていただければと存じます。
来年度以降受験される方のご検討をお祈りしております。
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